小学生でもわかる!クレジットカードブランドの仕事・やくわり

2015/07/23
  • 決済代行コラム 小学生でもわかる!シリーズ
このテーマは:「早く大人になって、何でも買えるカードが欲しいな!」なんてよく言う子どもがいる私が、小学生にもわかるように、クレジットカード業界の事を説明(せつめい)するコーナーです。

 さあ、ついに「カードブランドの仕事・やくわり」を、小学生のみなさんに説明する時がきました。今回は、いつもより少しむずかしい内容になります。

 なぜなら、まず「ブランドって何?」というところから始まるからです。

さいしょに:ブランドって何?

 私は「ブランド」という言葉の意味を、こう考えています。

会社という「人の集まり」や個人(ここから先では「会社など」といいます。)が、サービスや商品を通して、お客さんに「良い気分」や「便利な思い」を届けるのですが、すべての会社や人が「良いもの」を届けることができるとは限りません。

もちろん、お金を出すんですから「良いもの」が欲しいですよね!

しかし、買って使わないことには「良いもの」かどうかなんて分かりません。
ところが、一度買って満足したことがある会社などには「信用」があります。その会社名やロゴマークのついた商品だったら、ほかと比べて安心して買えるはずです。このような

信用できる目印

それこそが、「ブランド」なのです。

牛などの家畜に「ウチのです!」という目印(brand=焼印)を付けた事が語源(ごげん=こう呼ばれるようになったきっかけ)だと言われています。

 クレジットカードにも、この「目印」=ブランドがついています。

VISA,Mastercard,JCB,AmericanExpress,Diners

クレジットカードの国際5ブランドであるVISA、Mastercard、JCB、AmericanExpress、Diners。ここではいわゆる「国際ブランド」についてお話します

 それでは、その「ブランド」の仕事について調べてみましょう!・・・と、はりきって下調べをしたのですが

そのほとんどが、秘密でした

 カードブランドは、これまでに説明したイシュアアクワイアラとしか取引をしません。取引をするには契約をするのですが、その契約内容は

ほかの会社に伝えてはならない

とされているようです。

 それでは何も書けません!終わり!・・・と、したいのですが(笑)

私はチャレンジします!

 全ては無理かもしれませんが、知っている限りをお伝えします。

仕事1:決済ネットワークの運営

 決済ネットワークとは、お店やサイトでカードを使うときに、端末(カードで決済するための機械)やシステムから、アクワイアラなどを経由して

  • そのカードは本物?
  • ショッピング枠が足りるか?

 という情報を世界中どこからでも、すぐに確認できるようにしているネットワークの事です。これを作り上げ、安定して使えるように管理しています。

仕事2:ライセンス業務

 カードブランドは、イシュアやアクワイアラにライセンス(何かを認める証[あかし]で免許のようなもの)を与えます。

 例えばVISAまたはMasterカードを発行しようとする、つまりイシュアになろうとするとブランドと直接契約する「プリンシパルメンバー」、またはそれらと資本関係(親・子会社といった関係)があるなどを理由に提携する「アソシエイトメンバー」になる必要があります。

 現在の「プリンシパルメンバー」のどことも資本関係がなければ「新たなプリンシパルメンバー」になるしか方法がないのですが、それには最初に数千万円~1億数千万円くらいの「ライセンス料」がかかると言われています。

 また、下の図のように「ボリュームフィー」などの名目で、カードで取引された金額全体に対してかかる「ライセンス料」もあると言われています。

カード手数料内訳

※なおインターチェンジ・フィーやアクワイアラ分手数料は推測で、あくまでイメージです。
 これらをまとめて「ライセンス業務(ぎょうむ)」と呼んでいます。

仕事3:国際ルールを作り動かす

 イシュアが好きにカードを発行したり、アクワイアラが好きに「カードが使えるお店」を作ると、問題がおきることがあります。たとえば・・・

    • ニセモノのカードが作られ使われる(イ・ア)
    • 買ったものに不満を持つ人が多い(ア)
    • お店で見たより高い金額を取られる(ア)

※(イ)はイシュア向け、(ア)はアクワイアラ向けのルール

 といったものがあります。

 これらが起きると、お店は安心してカードで販売できず、お客も安心してカードを使えず、クレジットカードは不便なものになり、誰も使わなくなってしまうでしょう。

 このように、沢山のルールを作り足しながら動かしています。

 ※ルールは本当に沢山あるので、今回は詳しく紹介しません。

数多くの約束を作り、守らせている

 ルールによって約束事を作り、それをイシュア、アクワイアラ、加盟店(お店)、会員(お客)の全てに守らせているのが「カードブランドの仕事・役割」です。

 現在では、多くのお店で使えるようになり、日本人は8割以上がクレジットカードが持っていると言われています。(2014年度JCB調査より) このように多くの人が支持し、広まっていることが、まさに信頼の目印・・・つまり「ブランド」ができあがっている証明です。

さいごに

 今はちょうど夏休みが始まったばかり。小学生のみなさんも学校の先生や、おうちの方と、夏休みの終わりには

宿題を終わらせて出す

という約束をしたはずです! お手伝いの約束もね!

 約束はしっかり守って、みなさんの名前を「ブランド」として育てていきましょう! そうすることで、「信用の証」であるクレジットカードを持てる大人に、一歩づつ近づいていけます。

 そして、私にとって今回のテーマを書くのは「大きなチャレンジ」でした。

 読んでくださった全ての方には、ぜひ誰かに「この夏のチャレンジ」を約束して欲しいと思います。良い結果に恵まれ、みなさんの名前のブランドが育つ事を、心からお祈りいたします!

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