リターゲティング広告が規制される?【本日取りまとめの消費者契約法】

2015/08/07
  • 決済代行コラム 業界ウォッチ

 記録的な猛暑ですね!僕も避暑地で仕事しながら「まだ東京で消耗してるの?」とか言いたいです。

 さて、内閣府が主催している「消費者契約法専門調査会」における、法改正に向けての中間とりまとめが、本日行われます。本件はインターネットでビジネスをしている方々から、大変注目されています。なぜなら

リターゲティング広告が
消滅するかも?

という受け取り方ができるからです。詳しくは以下をご参照ください。

<リターゲティング広告に関する参考リンク>
ビジネスジャーナル ネタフル

<当該法改正全般の参考リンク>
ダイヤモンド・オンライン

 私も傍聴を検討したのですが、重要な会議の準備があり断念しました。体は年々順調に膨張しているんですけどね(笑)

はじめに:リターゲティング広告とは

 リターゲティング広告とは、いわゆる追跡型の広告で、一度サイトを閲覧した人のwebブラウザにcookieを保存させ、サイトから離脱した後でも広告を表示し続ける仕組みの事です。

 GoogleやYahoo!、クリテオなどがこの仕組を提供しており、クリックに応じて広告費がかかります。出稿者にとっては費用対効果に優れた非常にありがたい仕組みで、当社も「しつこくならない程度に」利用しています。

どうして消滅の危機なの?

 来年度に改正されるであろう消費者契約法で、「勧誘」の定義が変更される可能性が高いためです。一部引用します。

1.「勧誘」要件の在り方(法第4条第1項、第2項、第3項)
ア 法第4条第1項から第3項までの規律は、事業者が「消費者契約の締結について勧誘をするに際し」一定の不当な行為をした場合に、消費者が意思表示を取り消すことができる旨を定めている。
<中略>
情報通信技術の発達・インターネット取引の普及等の影響も受け、現代では、情報の発信や収集の方法、あるいは契約締結の方法も多様化し、不特定の者に向けた広告等を見て契約を締結することも多くなり、これによりトラブルに至った事例も見られる。また、不特定の者に向けた広告等の記載や説明をもって、取消しの規定の適用を認めたと考えられる裁判例も見られる。
<後略>
編注:これをもってインターネット広告を「勧誘」とみなせるよう拡張し、以下の「困惑累計の取消対象の拡張」でリターゲティングが対象に含まれる懸念が出ます
5.不当勧誘行為に関するその他の類型
(1) 困惑類型の追加
ア 法第4条第3項では、困惑類型の不当勧誘行為として、不退去(同項第1号)及び監禁(同項第2号)の2つの行為態様を規定している。もっとも、実際には、例えば、自宅や勤務先に何度も電話をかけられたり、声を荒げて怒鳴られたりするなど、不退去・監禁以外の行為態様による勧誘を受けて消費者が困惑したと考えられる事例も存在することから、困惑類型の取消しの対象を、不退去・監禁以外の行為にも拡張すべきであるという考え方がある。

 噛み砕いて言うと

迷惑な広告だったと後から言えば
取引を無効にできる

 ように、今まさになろうとしている(ように見える)という状態です。

迷惑がられる広告
 これには様々な事業者が「実態を知らないのに乱暴な決まりを作るな!」と反発しており、新経済連盟も反対の声明を出しています。

私の着地予測

 このような後出しジャンケンを法律で定める事は、多くの事業者にとって大きな負担と混乱を招き、経済成長の阻害や後退を招く事になりかねません。しかし、まだ中間とりまとめの段階なので、このまま決定してしまう事は無かろうと予測しています。

 それでも、素早くアクションを起こした新経済連盟は素晴らしい!

 実際のところは、広告配信業者(Google,Yahoo,クリテオなど)が、

オプトアウト※が簡単にできるよう
義務付けられる

 というところが、現実的な着地点になるように感じています。

※オプトアウトとは:メールマガジンなどの広告行為を、停止できる旨とその手続を明示していること。
反対に、広告行為の開始に合意を得る事を「オプトイン」という。

 なお、リターゲティング広告が「オプトイン必須」にはならないと予測します。そこまでは流石に厳しすぎでしょう。

「迷惑な広告」といえば・・・

迷惑なポスティング
 今回は「迷惑なネット広告」が注目されてしまった訳ですが、別に「迷惑な広告」というのはネットに限った話ではないんですよね。私は

ポスティングされるチラシや広告

が、極めて迷惑な存在だと思っています。どんなに頑張って作られたものでも、その情報に興味が無い状態だったらゴミ以下の価値ですし、実際にゴミとして捨てることを強いられる訳です。

 こちらを先に規制すべきではないでしょうか。今や電子メールはオプトインが原則という風潮ですが、ポスティングはずっと放置っておかしくないですか?

 セールスでも売り込みのタイミングを間違うと、ゴミの押し付けになってしまいます。これだけ分析や効果検証が容易な時代になったのですから、常にお相手に配慮したセールス/マーケティングをしたいものですね!

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