アリペイが好んで利用される理由「芝麻(ゴマ)信用」とは?

2018/10/10
  • インバウンド 中国モバイルペイ事情

アリペイが好んで利用される理由「芝麻(ゴマ)信用」とは?

芝麻信用(ゴマしんよう)とは?

 “芝麻信用(ゴマしんよう・Sesame Credit)”とは、中国モバイル決済においてトップシェアにある「Alipay(アリペイ)」のアプリに搭載されている機能の一つです。

 現在、中国ではほとんどすべての支払いが現金やクレジットカードではなく、スマホで行われています。
普段の買い物から税金の支払い、友人とのお金のやりとりまでお金に関することならほぼすべてがスマホでできる社会になっています。

 今回は、そんなAlipayのアプリに搭載されている“芝麻信用(ゴマしんよう・Sesame Credit)”という機能についてお話していきます。

>>Alipayについて詳しくはこちら

信用の点数化

 芝麻信用では、その人の信用度合いをスコアで表します。
Alipayを運営する中国アリババ(阿里巴巴集団)は、採点方法について詳細を明かしていませんが、大きく分けて「学歴」「勤務先」「資産」「返済」「人脈」「行動」(ショッピング・金融商品の利用状況や公共料金支払い状況)の5つの指標の組み合わせで計算していると公表しています。

ALIPAY芝麻信用パラメータマトリクス

 信用スコアの範囲は350~950点で、350~549点は劣る、550~599点は普通、600~649点は良好、650~699点は優秀、700~950点は極めて優秀、という5つのランクに分けられます。多くの人は550~649点の間に属しています。
また、スコアの高いユーザーには、様々なメリットがあるため、人々はより高い点数を目指しています。

(参照元: https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2018/02/0228.html

スコアが高いとできること

デポジット(保証金)が不要になる

 信用スコアが一定以上であれば、ホテルやレンタカー、レンタルサイクルをはじめとする様々なレンタル品などでデポジットが不要になります。

 日本に住む我々にはあまり馴染みがないように思えるデポジット制度ですが、実は日本でも知らないうちに多くのホテルでデポジットを預かっているのです。

 みなさんもホテルのチェックイン時にクレジットカードの提示が求められたことはないでしょうか。日本も含め、多くのホテルでは、こうしてクレジットカードの提示の際に、やや多めにオーソリ(仮売上)をしています。

 特に中国ではクレジットカードの保有率が極めて低いため、デポジットを現金で求められることが多いようです。それでは余計に利用を躊躇してしまいますよね。
 デポジットがなくなることで、顧客が気軽にホテルを利用できるようになれば、お互いにとっても良いことずくめだとは思いませんか?

・病院やお店で後払いが可能になる。

 先日、こんなニュースがありました。

「浙江大学医学院附属第一医院」が、Alipay、芝麻信用、花唄(フアベイ/Alipay内の信用後払い機能)の連携によって「先行医療後払い」を実現させ、浙江省で首位の「信用病院」となったことが分かった。
(中略)芝麻信用ポイント650点以上が花唄利用対象で、病院での医療費として利用可能な1,000元までの臨時与信枠が与えられる。なお、患者は車椅子やモバイルバッテリーなどの便利なサービスも受けられる。

訳:ユニヴァ・ペイキャスト マーケティング本部
(参照元: https://zj.zjol.com.cn/news/945031.html  )


 これがなぜニュースとして取り上げられたかというと、前述のように中国ではクレジットカードのような後払い決済が少なく、即時に銀行からお金が引き落とされる決済手段が主流であったからです。
 しかし近年は、Alipay内の消費者金融サービス「花唄(フアベイ)」のような「後払い/分割払い」の決済が利用できるお店や施設が増えつつあります。

・ローンの金利が優遇される

信用スコアの高さによって、アリババグループの金融関連会社であるアントフィナンシャルの提供する金融商品の金利が優遇されます。

 

「芝麻信用」の自動車ローン。芝麻信用ポイントが高いと審査が簡略化され金利も低い
(参照元: https://wisdom.nec.com/ja/business/2018012301/02.html )

・提携したサービスや施設で特典がある

お見合いや商談の席などで信用の証明に活用したり、一定スコア以上の人しか参加できない婚活パーティや就職試験などの機会を得られたりします。
また、出国時に専用レーンの使用が可能、ビザ取得手続きが簡単になる、などの特典もあります。

 

スコアが減点されると予想されている行為

 例えば、

  • 支払いが滞る
  • トラブルを起こす
  • ホテルの備品を持ち帰る
  • レンタル品の未返却/期限超過/未精算
  • 交通違反

といった行為が減点項目であると予想されています。

 実際には採点方法の詳細が明らかにされていないため、これらは中国国内での噂に過ぎません。しかしながら、このような行為によって「減点されるかもしれない」という懸念は、中国の人々の行動を良い方向へ向かわせています。

 実際に、これまで大量に放置され、捨てられていたことで問題となっていた中国のシェアリング自転車事業ですが、今ではマナーを守って利用されている様子がうかがえます。

(参照元:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/06/post-7860_2.php

テロリズムに関する虚偽の情報伝達や飛行機に問題を引き起こすこと、期限切れの切符の使用、列車での喫煙、社会保険料や罰金の未納付など、財政的犯罪を犯した人たちに対し、列車や飛行機のチケットの購入を最長一年間禁止にする処置が行われることになりました。

といったように、近年の中国はITの力で急速に監視社会化しており、これにより犯罪抑止やマナー向上を狙っているのではないかと考えられます。

 このように、芝麻信用は、単にお金の有無だけでなく、個人が品行方正であるかの目安にも利用できます。
 こんなにたくさんの特典やメリットがある一方で、不正に対しても厳しい処置のあるサービスですから、信用スコアの向上に励むのは、ごくごく自然なことなのかもしれませんね。

だから、中国人観光客は日本でもAlipayを使いたい!

alipay

 前半でお伝えした通り、芝麻信用スコアを稼ぐための一つの方法としては「行動」(ショッピング・金融商品の利用状況や公共料金支払い状況)が挙げられます。
普段の買い物はもちろん、海外旅行で贅沢をする時にAlipayを使うということは、スコアアップの大きなチャンスなのです。
芝麻信用は、日本人には馴染みがないものですから、困惑したかもしれませんが、日本でいうクレジットカードのランクに少し似ていますよね。

 Alipayが単に便利だという以外にも、使いたくなる理由があるということがおわかりいただけたでしょうか。
 やはり、Alipayを使えるお店とそうではないお店なら、自然とAlipayを使えるお店に足が向くのではないでしょうか。

 Alipayは、2018年1月時点で5億2,000万人以上のアクティブユーザーを抱え、世界中に450以上の金融機関パートナーがいます。
日本でも、2015年以来インバウンド施策として多くの店舗に導入されています。
現在の日本国内の導入店舗数は4万店を超えており、これからも増えていくでしょう。

2020年の東京オリンピックも間近に迫っている今、インバウンド対策の一環としてAlipay決済の導入をご検討されてはいかがでしょうか。

※ユニヴァ・ペイキャストは、2015年よりAlipay店頭決済の代理店として、多くの加盟店様にAlipay決済の導入を支援しております。Alipayオンライン決済にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

Alipay・WeChatペイの導入を1つのアプリで対応!

ユニヴァ・ペイキャストの提供する中国モバイルペイメント対応アプリ「招待pay」は、
中国市場におけるオンライン決済シェアの9割をカバーしており、このアプリ一つでAlipayWeChatペイの決済が可能です。
(招待Payの導入・月額費用は0円!)
Alipay、WeChatペイはいずれも日本法人が契約でき、売上金を日本円で受け取ることができます。

>>招待Payについて詳しくはこちら

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