決済代行の成り立ち

1. 決済代行が、まだ無かった頃

クレジットカードそのものと「初めてのカード会社」は、1950年に米国で作られたと言われており、日本では1960年に複数の百貨店(一部は銀行と提携して)が国産のカードを発行開始、現在主流の磁気テープつきプラスチックカードが発行され始めたのは、1970年代に入ってからと言われています。
その頃はカード会員と自らカードを発行する加盟店というシンプルな構成だったので、まだ「決済代行」という概念自体がありませんでした。(※画像はクリックかタップで拡大)

詳細図:クレジットカードと決済代行の歴史

上画像の年表に沿って、業界の歴史を簡単に説明しましょう。

1960年代

百貨店で発行された紙製個店(発行した百貨店内でしか使えない)カードが最初と言われており、1960年には日本JCB、日本ダイナースクラブが多店舗共通で使えるカードを発行、1963年には世界に先駆け、初のプラスチックカードが発行されました。

1970年代

クレジットカードの盤面にはエンボス加工でカード番号などが記載されるようになり、信用照会(取引金額をするためのショッピング枠があるかの確認)はイシュア(カード発行会社)への電話で行われ、来店の証明としてインプリンタ(転写機)を使った伝票記が一般的になる。一部のイシュアでは、徐々に磁気テープつきのカードが発行される。

1980年代

1980年代前半に、信用情報ネットワーク網「CAFIS」が誕生し、信用照会端末から電話回線を介して決済することができるように。80年代半ばまでには、既に殆どのカードに磁気ストライプが付き、現在のクレジットカードと外見は一緒に。(ICチップはまだ搭載されない)

1990-2000年代

オンラインショッピング(非対面取引)の普及とともに、現在でいう「決済代行会社」が現れる。対面取引においても、様々な端末が現れ、選択肢が飛躍的に増える。クレジットカードの所持率や、加盟店数が飛躍的に上昇したのもこの頃と言われています。

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2. 決済代行の始まり

いわゆる「決済代行会社(英語でPayment service provider)」が現れたのは、日本では1990年代後半に入り、オンラインショッピングが一般的になった頃からとみられています。
日本で国際5大ブランド全てに加盟するためには、VISAとMasterCardの2ブランドで1つのアクワイアラと、JCBとAmericanExpressとDiners Clubとの3ブランドで1つのアクワイアラといったように、最低でも2社との加盟契約手続きが必要で、手数料や入金サイクルをより良くしたい場合には、それ以上の契約も必要です。

しかし、それら多数の契約業務と、それぞれのアクワイアラが指定する決済センターとオンラインショップとを接続する業務を実行するには、窓口業務と技術者の相当なリソースが必要で、それらを持っている企業だけがクレジットカード加盟店になれるようでは、爆発的な普及は難しかったのでしょう。

決済代行会社がなかった場合にカード加盟店に必要となるタスク

多くのネットショップ運営企業にとって、大きな障壁となっていた「複数社との契約」と「安全・確実なシステム構築と保持」を代行する企業が現れることによって、今や主流となっている「クレジットカード決済」を気軽に導入できるショップが増え、いわゆる「決済代行会社」も、多くの方に認知されるようになりました。

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決済代行の役割

3. 決済代行会社の「事務的」役割

前章で説明した通り、それぞれの決済手段の提供元企業とは審査の依頼、及び契約の手続きをする必要があり、場合によっては月次費用や手数料などのサービス利用料の交渉も、それぞれ行う必要があります。

決済代行を利用しなかった場合と、利用した場合に接触する企業数を、それぞれ具体的に比較してみましょう。

決済代行を利用しない場合

実際に決済代行会社を全く利用していないネットショップは、業界最大手クラスの総合的なウェブサービスの提供会社くらいなものでしょう。利用者の不自由をできるだけ取り除ける程度の決済手段を、決済代行会社を一切使わず揃えようと思った場合は、以下の契約が必要になります。

カード会社
(アクワイアラ)

VISA/Master(多数あり)、JCB /Amex /Diners(JCB社)

コンビニエンス
ストアチェーン

セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、etc...

電子マネー・
ペイジーなど

楽天Edy、ビットキャッシュ、ペイジー(pay-easy)etc...

より利用者に優しく、利便性の高いサイトにするには+αが必要です。

決済代行を利用した場合

主要決済ツールの導入時、窓口になるのは

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4. 決済代行会社の「システムの」役割

決済システムは、前述の通り「多くのアクワイアラとの接続及び認証通信」を、常に健全かつ速やかな処理ができるように保守管理されている必要があります。当然、その構築にも工数(コスト)がかかる訳ですが、それらをシミュレーションしてみましょう。ここでは、1人日(技術者1人が丸1日稼働)あたり5万円と想定しています。

決済代行を利用しない場合の、開発工数

クレジット決済

CAFISやJCNなどのいわゆる「決済センター」への接続(※1)

コンビニ決済

主要チェーン毎のシステムへ接続、利用方法案内ページも作成。

電子マネーなど

3銘柄それぞれのシステムへ接続。運営元ごとに20人日程度。

ここでの工数(IPSのエンジニアが算出)は、検証期間も含みます。実際にはノウハウがない場合が想定されるため、あくまで最低限の参考数値としてお考え下さい。
実際には単価の高いディレクターの起用やチームの管理者が必要ですが、この試算では考慮していません。実際にはもっと高くつく事が多いでしょう。

※1:センターへカード情報を送信/決済結果取得。オーソリや有効性チェック、各種本人認証機能も作成。加盟店を抱えるモデルにするためには概ね倍の工数が必要。

以上で「決済システム」というソフトウェアは作れますが、ハードウェアやホスティング環境等のインフラも考慮する必要があります。

決済代行を利用しない場合にかかる費用

初期費用

決済システム(ソフトウェア)の設計・開発

インフラ(初年度)

サーバなどの設備やPCI-DSS※への準拠

※PCI-DSS準拠が必要な規模のビジネスと仮定。
なおカード情報を持たないシステムとし、クラウドサーバーを使い初期費用を大幅に抑えることも可能ではあるが、起きえるリスクの中で重大なものを避け、継続的な改修変更を極力少なくするための設備を想定。

IPSの決済代行サービスを利用すれば

わずかな初期費用が別途かかるが、随時アップデートされる決済システムが

ここまでは、どの決済代行会社もやっている「当たり前の話」ですが、この他にも様々な「特色」が、決済代行会社ごとに備わっています。IPSのサービスを例に、具体的なものを挙げてみましょう。

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5. 決済代行会社の役割のうち、IPSで特に注力しているもの

クレジットカード決済を
より便利に!

セキュアのアイコン

クレジットカード決済は、使い方次第で定期的な課金ができたり、あらゆる商取引の形態に合わせた活用が可能です。 IPSでは「自動継続課金」や「ワンタッチ課金」といった、加盟店様が手間もリスクもなく活用いただける独自の機能を用意しています。
また、あらゆる業種・業態・商圏でご利用いただけるよう、多彩なインターフェイスもご用意しています。

「クレジットカード決済」へ

クレジットカード決済を
より安全に!

便利でいいね!のアイコン

クレジットカード加盟店は、2018年3月末までにクレジットカード情報の非保持・非通過・非処理化、またはPCI DSSへの準拠を完了するよう、求められています。
IPSでは、その解決策として都度決済時の「リンク方式」や継続課金時の「ワンタッチ課金」の活用をご提案しています。
また、PCI DSSへの準拠や、Pマーク取得といったセキュリティ対策も常に行なっています。

「クレジットカード情報の安全な管理」へ

幅広い層をカバーできる
支払い手段を常備

ペルソナのアイコン

クレジットカード決済は、加盟店にとって大変便利なもので、消費者にとってのメリットも沢山です。しかしショップや商品、その客層によっては、クレジットカード決済が好まれないケースもあります。
若年層が主な客層になる場合は、当然クレジットカードの普及率が低く、コンビニ決済や電子マネーが支持されやすい傾向があります。
女性を筆頭とした「積極的にクレジットカードを使いたがらない層」がメインの場合は「翌月払いのPaidy」や「NP後払い」が人気です。※これらのシステム連携はありません(2016年10月現在)

「コンビニ決済」へ

幅広い商圏を同時に
カバーできる支払い手段を!

地球(全世界)のアイコン

インターネットに国境はなく、政府主導の施策で訪日外客数も増え、越境取引の機会もそれに応じて増えています。(当社調べ)
クレジットカードが普及している国には外貨建てにクレジット決済を、クレジットカードの普及していない中国にはオンラインデビットの「ChinaPay銀聯」や、オンライン/モバイルウォレットの「Alipay」をご提供できます。

「多通貨決済」へ

訪日中国人客向けに店頭でのモバイルペイメントアプリをお探しの方は「Alipay店頭決済」をどうぞ。

「店頭でのAlipay決済」へ

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IPSが代行・取次している決済

6. 実店舗(店頭・レジ向け)の決済代行

店頭向け
クレジットカード決済端末

お財布のアイコン

私たちは、VISA,Masterのアクワイアリングエージェンシー(800186)で、JCB,Amex,Dinersもお取次しています。
開店までに日がなくお急ぎの場合や、開店前の審査申請にもご協力できます。
東京オリンピックに向けて観光庁が行なっている「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の影響もあり、欧米ほか各国の訪日客がしばらく増加の見込みがあります。
クレジットカードは世界中で広く親しまれており、訪日客の支払い方法としても有効です。

「クレジットカード決済端末」へ

中国インバウンド客向けの
「銀聯カード決済」

ポイント・マイレージのアイコン

今や、年間500万人以上(2016年度予測)の中国人観光客が日本を訪れ、その消費行動は一大市場を形成しています。家電製品の大量購入のような「爆買い」のブームは収ったと言われていますが、様々なお店で広く小さく買物をしたり、「体験型の消費」が伸びているとも言われ、にわかに注目を集めています。
こうした背景から、これまで以上に様々なお店や商業施設で中国人訪日客向けの高度な対応が求めらます。
IPSでは、クレジットカードの普及率がまだ低い中国で広く使われている、デビット機能付きキャッシュカード「銀聯カード」を、クレジット端末で決済できるオプションとしてご案内しております。

中国でも流行中!モバイルアプリ
「Alipay店頭決済」

ハイグレードなイメージのアイコン

クレジットカードの普及していなかった中国で、銀聯カードよりも後から現れ、物凄いスピードで台頭してきたのが、いわゆる「モバイルアプリによる店頭決済」です。
日本への海外旅行時に大量の現金両替をし、使い切らないままに帰国した場合、再度中国元に両替する必要があり、手数料も二重に掛かる可能性もあります。また、多額の現金持ち歩きには危険もつきものです。
それらの問題の解決策として、大いに注目されているのがこの「モバイルペイメントアプリ」です。

「店頭でのAlipay決済」へ

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7. 月謝など、継続的な費用徴収がある業種の決済代行

ジムや学習塾など、来店を伴う
業種に「口座振替かんたん登録」

お財布のアイコン

ジムの月会費や、学習塾の月謝など、継続的な費用徴収がある業種では、口座振替による定期引落が大変便利です。従来型の依頼書を使った口座振替登録には、引落口座の登録結果がわかるまで概ね2ヶ月を要し、その間に未収金が積み上がってしまい、督促に伴う会員さまとの関係悪化・離脱を招く恐れがあります。
IPSの「口座振替かんたん登録」は、店頭に設置した端末でキャッシュカードを読み込み、会員さまに暗証番号を入力いただく事で、その場で「かんたん」「すぐ」に引落口座の登録ができるサービスです。

「口座振替かんたん登録」へ

オートシップや頒布会など
来店がない場合

ポイント・マイレージのアイコン

一方で、来店を伴わないタイプの業種(例:健康食品のオートシップ、特産品などの頒布会)では、申込書の往復があるものの「お店」を構えていない場合もあり、のような場合は、従来型の「口座振替依頼書」を使った口座振替(自動引落し)が便利です。一定のタイムラグは発生し得るものですが、代引配達などを使えば比較的小さなリスクと事務負担で運営できる事でしょう。
IPSの口座振替は、決済代行システムの管理画面から引落しリストをアップロードする事で簡単に依頼できるのが特徴です。

「口座振替かんたん登録」へ

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8. 一般的な、ネットショップ向けの決済代行

今やネットショップに欠かせない「クレジットカード決済」

クレジットカード決済代行のアイコン

多くの決済代行会社が協力した調査で、クレジット決済はおよそ7割のシェアがある事が分かりました。(流通額ベース)。
もはやネットショップにとって不可欠な存在と言って差し支えないでしょう。IPSのオンラインクレジット決済代行のシステムは、分割払いや自動継続課金といった「手間なく便利に活用いただける機能」と、カード情報への接触を最低限に抑えた運用が可能な「多彩なインターフェイス」をご用意しております。
加盟店様のサイトとの連動できる事はもちろん、Excelなどを使った簡易的な運用でも十分にご活用いただけるのが、IPSのオンライン決済代行の特徴です。

「オンラインクレジットカード決済」へ

カードを積極的に使わない客層に
最適な「コンビニ決済(前払い)」

コンビニ前払い決済代行のアイコン

前述の調査で、クレジットカード決済の次にシェアが大きかったのはコンビニ決済です。「前払い式」は、コンビニのレジで(一部チェーンでは要・店頭端末操作)バーコードやQRコードをスキャンしてもらうか、IDを伝える方式で店頭からコンビニ決済提供元のシステムとで通信し、注文金額を参照して支払います。
決済の結果は、一定の周期でオンラインのシステムに反映されます。「成功=支払完了」の通知を得た注文から発送手配に入る運用が一般的ですが、夕方〜夜間の支払いは翌日の発送手配となることが多く、「一刻も早く商品が欲しい」という消費者のニーズを満たす決済手段とは言い難い一面もあります。

「前払い式コンビニ決済」へ

幅広い客層から支持される
「コンビニ決済(後払い)」

コンビニ後払い決済代行のアイコン

IPSのコンビニ後払い決済は、株式会社ネットプロテクションズ(以下「NP社」)との提携で提供する決済代行です。前払いとの最大の違いは、なんと言っても「即時配送手配ができること」です。
独自の審査プロセスで注文毎に審査をし、承認があった注文の支払いはNP社が保証し、消費者からの回収もNP社が行います(通常は伝票を送付して、コンビニ店頭で支払い)。

「後払い式コンビニ決済(NP後払い)」へ

分割にも対応したコンビニ・銀行
翌月払い「Paidy」

ポイント・マイレージのアイコン

Paidyは、これまでになかった全く新しい方式の決済代行です。
利用(登録)時に電話番号とメールアドレスを記録し、翌月はじめにはそこへメールやSMSで支払方法の案内があります。
支払いはコンビニかPayーeasy(ペイジー)対応ATM、銀行振込で行えます。
カード決済同様に、注文から即配送手配ができ、早く商品が手入るだけでなく、分割払いを選択できる点も魅力です。

「Paidy(ペイディー)」へ

銀行振込の入金確認を自動化!
オート銀振決済

ポイント・マイレージのアイコン

銀行振込決済は、注文名義と振込名義が必ずしも一致しないため、紐付けと消込みに手間がかかるものでした。そのうえ、ネットバンクの管理画面や通帳記入を、能動的に行う必要があり、大変手間のかかる決済手段と言えます。
「オート銀振決済」は、申込毎に上限額のある専用振込口座を発行することで、日本のあらゆる銀行口座/ATMからの入金を、平日09:15〜15:15の間なら15分間隔(楽天銀行は16:15、夜間休日は翌営業日の09:15)で入金結果を確認し、他決済と同様にHTTP POST方式で結果の通知する決済代行です。

「オート銀振決済」へ

銀行振込を、IDで管理して自動確認
Pay-easy(ペイジー)

ポイント・マイレージのアイコン

前述のオート銀振決済と性質が似ているのですが、申込時にIDを付与することで自動的に振込と注文の紐付けをする決済代行で、この機能は株式会社電算システムとの提携で提供いたします。
ネットバンクを開設済みのユーザーはそのままの画面遷移で振込手続きができ、ATMや銀行での振込を希望の場合は、IDを控えて手続きに向かいます。なお、このサービスにはコンビニ決済(前払い)が付属します。

各種プリペイド型電子マネー

ポイント・マイレージのアイコン

コンビニまたはオンラインで購入できるプリペイド型電子マネーを使った決済代行です。
デジタルコンテンツなど、配送を伴わない商材の場合、極力個人情報の残らない決済手段が支持される傾向があります。

「電子マネー決済」へ

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9. 越境取引(EC)を視野に入れたネットショップ向けの決済代行

インターナショナルな商圏をカバーするイメージ

世界各国の通貨で利用できる
「外貨建てクレジットカード決済」

外貨建てクレジットカード決済代行のアイコン

越境取引をする際には、消費者か販売者のいずれかが、いわゆる「為替リスク」を負うことになります。「為替リスク」とは、取引時点から、支払い額の確定日(クレジットカードの場合、カード会社の設定する締め日)までの、為替レート変動による差損益の発生を指します。

IPSでは、加盟店様が常にユーザーフレンドリーな越境取引ができるよう、販売者又は専らの消費者(つまり「商圏」)のいずれかが日本国内になる場合に限り、外貨建てのクレジット決済をご提供できます。

「多通貨クレジット決済」へ

クレジットカード未普及の
中国向けオンライン決済代行

中国オンライン決済のアイコン

オンラインデビット型のChinaPay銀聯、プリペイド型のモバイル/オンラインデビットのAlipayの決済代行がご案内できます。
本来は現地法人でなくては加盟できない決済代行サービスでしたが、IPSは業界内で最も早く越境取引のための契約を取得し、今日まで運用しています。
いずれも、加盟店様への為替リスクがなく、ご希望の日本円金額から差額なくご入金いたします。

「中国市場向け決済」へ

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